原発事故の被害者
「原発事故で避難して、大変だね」
浪江町出身の私は震災以降こう言われるたび、「なんか帰れないって実感がないんですよね~」と答えていた。
別に「相手に気を遣わせないように」とかではなく、本心から。
でも最近気付いた。"実感がない"のではなく、"現実を受け入れられていない"だけだと。

事故後、何回か浪江の自宅へ帰った。
家は姿・形そのまま残っている。放射能は目には見えない。
いくら家が荒れ果てていようが、町に人がいなかろうが、そののままの状態で私たちの暮らしが残っているのだから、帰れないと言われてもピンとこない。
例えるなら、もう長い間里帰りしてないな~という感じだろうか。

震災当日、友達といわきの学校にいた私たちは「津波警報が解除されたら帰ろうね」と話し合っていた。故郷も、私の気持ちも、まだあの時のままで止まっているのかもしれない。
c0187600_16344903.jpg


[PR]
by llp-yuimaru | 2015-06-05 15:39
<< とまと通信 No.4 急成長中♪ とまと通信 No.3 >>